ウイグルの心にふれる旅

ムカーム

いくつもの声。
今に息づく、一つの伝統。
スクロールして巡る
01 — 33音楽を紡ぐ人々
01 / 楽器

木。弦。皮。
響きの世界へ。

ムカームに声を与える楽器たち。弓で奏でる旋律、響き合う弦、そして人々をつなぐリズム。その豊かな音の世界をたどります。

弓で奏でる弦楽器01ウイグル十二ムカームで演奏されるサタールサタール十二ムカームと深く結びつく、長い棹をもつ擦弦楽器。弓で奏でる旋律の弦に共鳴弦が響きを添え、主唱者が歌いながら演奏することも多い楽器です。
長い棹をもつ撥弦楽器02ウイグル十二ムカームで演奏されるドタールドタールドタールは、長い棹と二本の弦をもつ撥弦楽器です。弦をつま弾いたり、かき鳴らしたりして、歌に伴奏を添え、器楽曲も奏でます。絵の楽器がこの種類かどうかは断定できません。
枠太鼓03ウイグル十二ムカームで演奏されるダプダプ円形の木枠に皮を張った枠太鼓で、内側に金属の輪を備えるものもあります。手で打ってリズムを刻み、小型のダプは十二ムカームの複雑な拍節を支えます。
撥で奏でる弦楽器04ウイグル十二ムカームで演奏されるラワープラワープ胸元に構え、撥で弦をはじくラワープ。形や弦の数には、種類による違いがあります。絵に描かれた楽器は、ラワープに近い形をしています。
弦をはじくツィター05ウイグル十二ムカームで演奏されるカルンカルン幅広い木の共鳴胴に弦を張り、撥ではじいて奏でるツィターの一種です。絵の手前に低く水平に置かれた楽器は、この仲間と考えられます。
弦を打つ打弦楽器06ウイグル十二ムカームで演奏されるチャンチャンチャンは、二本の細いばちで弦を打って奏でる打弦楽器です。ウイグルの合奏にも用いられ、幅広い胴に張られた弦が、明るくよく響く音を生みます。

楽器名は絵の描写に基づく推定です。それぞれの形と響きをご紹介します。

02 / 受け継がれる文化今も息づく伝統

人が伝え、
世代をこえて響く。

ムカームは音楽、詩、舞踊が出会う場所。ひとつの声から次の声へと受け継がれる、生きた記憶です。

絵の中をたどる

近づいて見る。一つひとつの細部が、合奏をつくる。

この旅の出発点となった合奏の絵
この旅の出発点となった合奏の絵33 / ムカーム

ムカームは、ウイグルの暮らしの中で受け継がれてきた、歌・器楽・詩・舞踊が結びつく芸術です。民間の物語や古典詩を取り入れ、独唱や合唱、多彩な楽器で表現します。十二ムカームは、ドラン、トルファン、ハミのムカームと並ぶ地域的な伝統の一つ。十二の大きな組曲から成り、それぞれにさまざまな音楽形式を収めています。「新疆のウイグル・ムカーム」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。このページでは、絵に描かれた奏者と楽器を手がかりに、その世界をたどります。

伝統について読む · UNESCO
01

音

声と楽器が織りなす、多彩な響き。

02

詩

歌に息づく、古典詩と物語。

03

舞踊

リズムが、身体の動きになる。

三つの章。ひとつの旅。

一つのムカームをたどる

チョン・ナグマダスタンメシュレプ

十二ムカームの各組曲は、大きくチョン・ナグマ、ダスタン、メシュレプの三つに分けられます。自由なリズムの導入から、拍節のある歌や器楽へ。さらに物語を伝える歌、舞踊の歌へと展開します。

03 / アマンニサ・ハン時代を越える響き
現代の肖像画をもとにした芸術的再構成
現代の肖像画をもとにした芸術的再構成PORTRAIT / 03
詩人・音楽家・文化の記憶

失われかけた響きを、
未来へつないだ人。

c. 15261560

アマンニサ・ハン

16世紀のヤルカンドで詩人・音楽家として記憶されるアマンニサ・ハンは、十二ムカームの収集・整理・保存に力を尽くした人物として伝えられています。今日も、ウイグル音楽の記憶を象徴する存在です。

彼女の伝記は、主に19世紀にムッラー・ムジズが著した『音楽家史』によって伝えられています。そのため、多くの細部は同時代の記録ではなく、後世の文化的記憶に基づいています。

歴史的背景を読む
04 / 十二ムカームその名を知る

十二の組曲。
十二の名。

組曲を選ぶと、ウイグル語の名前と、その意味・由来がダイヤルの中心に現れます。

組曲を選ぶと手前に現れます。

ラテン文字表記は資料によって異なります。ここでは本ページ内の表記法に合わせています。

05 / 奏者たち01 — 33

ひとつひとつの顔に、
それぞれの物語。

33人の人物が織りなす、ひとつの合奏。手前の奏者から奥に見える人々まで、選び抜かれた人物に出会ってください。